出会いを考えた時に必要な要素について少し考えてみましょう。ここでは少し心理学について触れていきます。
心理から見る恋愛行動
まず、人間は共通項があると自然と安心し、相手に対しても親密感が増すものです。たとえば、出身地や血液型、好きな食べ物や音楽、学校など、どのようなことでも構いません。初対面の人と話をする為に共通項を探すという方は多いでしょうし、実際に共通項を見つけて話がはずむことで安心感を持つ方は少なくないと思います。
また、恐怖や興奮によるドキドキ感がある環境を共有することで、相手のことが好きになるというものがあります。心理学的に言えば吊り橋効果と呼ばれるものですが、不安感を煽ることで人間は恐怖からドキドキしてしまうというもの。実は、このドキドキ感は恋愛と非常によく似ています。人間の脳は恐怖に対するドキドキ感と恋愛で得るドキドキ感を判別できず、相手に対して「恋をしているのではないか?」と錯覚に堕ちることがあると考えられています。
つまり、この両者を同時に共有出来れば、恋愛に発展しやすいということが言えるでしょう。そして、これを手軽に共有できる環境もあります。
それは、ライブハウスやフェスという空間。ライブハウスやフェスで音楽を全身に感じ、共有するという過程は、上述した恋愛における心理学的な要素が多分に含まれていると言っても過言ではありません。
共通の趣味を見つける恋愛学
まず、ライブハウスやフェスでは、好きな音楽を見に来ているという時点で共通項が見つかっているというケースが多いです。特にお目当てのバンドが一緒という場合、自然と意気投合することは間違いありません。ライブが始まる前、ライブが終わった後、話が弾んでしまうということはよく見かける光景でしょう。
音楽自体はもちろんのこと、ライブハウスの暗さや、大自然の中で行われることの多いフェスという空間の異質さも大きな影響を与えています。日常生活では決して体験することの無い空間ではドキドキするもの。このドキドキが恋愛のドキドキ感と非常に似ており、自然と相手に対して恋愛感情を持ちやすいということなのです。
ただし、ライブハウスやフェスというのは出会いの機会があるというだけであり、決して出会いの場ではありません。その点を履きちがえて異性ばかりを追いかけまわしていると、本当に音楽を楽しみに来ている人の迷惑になってしまうことがあります。したがって、周囲の目を考慮しつつ、自然と恋愛に発展していくというのが最も好ましい形と言えるでしょう。